言語聴覚士とは
話す、聞く、食べる、のスペシャリスト
言語聴覚士(Speech Therapist:ST)は、ことばや聞こえ、食物を口から食べることに問題を持つ方の機能回復や発達促進の援助をおこなう医療、福祉における専門家です。
コミュニケーションや食べる問題に対応
脳卒中後の言語障害(失語症、構音障害)や聴覚障害、ことばの発達の遅れ、声や発音の障害など、ことばによるコミュニケーションの問題は多岐にわたります。
言語聴覚士はこうした問題の本質や発現メカニズムを明らかにし、対処法を見出すために検査や評価を行い、必要に応じて訓練、指導、助言、その他の援助を行う専門職です。
さらに医師や歯科医師の指示のもと、嚥下訓練や人工内耳の調整なども行います。
コメディカルスタッフとして活動
言語聴覚士によるリハビリテーション医療は、医師・歯科医師。看護師・理学療法士・作業療法士など医療専門職、ケースワーカー・介護福祉士・介護援助専門員などの保健・福祉専門職、教育・心理専門職などと連携し、チームの一員として行われます。
医療、保健・福祉、教育現場に
言語聴覚士は医療機関だけでなく、保健・福祉機関、教育機関などの幅広い領域で活躍しています。ことばや聞こえに問題をもつ方とご家族をやさしく支援します。
国家資格が必要
言語聴覚士は1997年に国家資格になりました。毎年1500名程度が言語聴覚士となり、約25000名の有資格者がいます。(2015年3月現在)
- 失語症などの症状
失語症や高次脳機能障害などの症状についてご説明します。
- 言語聴覚士になるには
言語聴覚士になるための試験や申請、免許について